2019-03-11から1日間の記事一覧

神々は姿を消していく-山折哲雄『神と仏』より

ギリシア神話やインド神話に現われる神々、あるいはギリシア彫刻やインド彫刻に登場する神々を眺めていると、日本の神話や造形美術に描かれている神々には、個人差というものがまったく欠けているといっていい。年齢とか容姿とかいう点で、いい意味での定型…

オラガとオカゲ-桐野夏生『東京島』より

すべて、何かを失い、何かを得て、世界は動くのだ。そのための言葉がオカゲだとは。何と世界は豊かなのだろう。何と母親は賢かったのだろう。これからは、オラガの我ではなく、オカゲで生きねばならないのだ。 桐野夏生『東京島』(新潮文庫、2010年) 「息…