2019-03-19から1日間の記事一覧

わたしにとっておもしろい-梅棹忠夫『知的生産の技術』より

わたしの場合をいうと、じつはカードにメモやらかきぬきやらをするのは、全部第二の文脈においてなのである。つまり、わたしにとって「おもしろい」ことがらだけであって、著者にとって「だいじな」ところは、いっさいかかない。(梅棹忠夫『知的生産の技術…

端を守る香車-升田幸三『勝負』より

香車というのは端を守っとるです駒です。未熟な人はあまり動かすことをしないけど、いわば辺鄙なところで、灯台守りをしとるような駒だな。ま、北海道の北の先とか、鹿児島県の奄美大島とかで……。 あれがおってくれるおかげで、中央でも安心しておれる。あれ…

学者が全体主義を牽引する-竹内洋『革新幻想の戦後史』より

私が言いたいのは、作家や学者や教授や文献学者を超人の域にまで高めようとする思い上がりである。もちろん私も知的能力を軽蔑するわけではない。しかし、そうしたものには相対的な価値しかないのだ。私としては、意志の力や性格の強さや判断のたしかさや実…