セレクト

優現書房セレクト「狼男の集い」2021年【18冊】

このたびは物語のなかの狼男から、狼男とは何かというその正体に迫る人文書まで18冊をご紹介します。 藤子不二雄A『怪物くん』でもおなじみの3大モンスターといえば、フランケンシュタイン、ドラキュラ、狼男。このうち、フランケンシュタインはメアリー・…

優現書房セレクト「虹の書棚」2021年【24冊】

色別に硬軟織り交ぜて24冊のご紹介です。インディペンデントの書店さんでこの手の企画棚を見かけますが、思いも寄らぬ本同士が肩を並べるさまに新しい興味を掻き立てられることひとしきり。バリエーションを幅広く取り揃えました。ここから新たな読書分野を…

優現書房セレクト「ちくま文庫、名短篇の森」2021年【8冊】

先にお断りしておきます、このたびはわたしの備忘録です。適当に買い散らしていると、とくにシリーズ物は買い漏れが起きるうえに、さらには「購入/未購入」の区別がつかなくなってしまいます。やはり1巻から順に買い求めていくのが王道であり、正攻法です…

優現書房セレクト「小説家になって億を稼ごう」2021年【40冊】

今や、小説を書くことは特殊な趣味ではなくなりました。書くためのツールや発表するための場が揃い、おそらく一部のジャンルにおいては商業化のハードルだって従来よりもぐっと引き下がっているはず。それにも拘らず、作家志望者の悩みだけは旧態依然のまま…

優現書房セレクト「新選組、まかり通る」2021年【18冊】

ピカレスク小説やロマン・ノワールに一定のニーズがあるように、わたしたちは必ずしも悪を憎んでばかりでもいませんね。最近だと佐藤究『テスカトリポカ』の小説賞受賞とそれに引き続く大ヒットがありました。新選組も有り体に言えば暗殺集団ですが、彼らの…

優現書房セレクト「殺人の血脈」2021年【19冊】

わたしがこれらの本を読んだとき、ゴシップな興味はなかったと聖人君子ぶるつもりはありません。ただ、それだけが理由でないのも事実です。ひととは何であるかを突き詰めていったときに、極限状況下でのひとの姿はなにがしかの知見を与えてくれます。同じ人…