バーンズ・アンド・ノーブル「史上最恐のホラーブック25選」2020年

アメリカ最大の書店チェーンBarnes & Nobleがオススメする歴代ホラー小説25選。
1『ポオ小説全集』は手堅いです。ホラー好きならかならずどこかで目にしたことがあるネタが満載。13『白の闇』はジュリアン・ムーア主演で『ブラインドネス』(2008)として映画化されていますね。伊勢谷友介さんと木村佳乃さんが日本人夫婦を演じていました。14『ブラッド・メリディアン』はアメリカ先住民を虐殺する「討伐隊」の話。黒人奴隷の裏面にあって見えにくいですが、アメリカの差別・被差別の原点ともいえる暗黒史です。

 

ポオ小説全集 1 (創元推理文庫 522-1)

1.エドガー・アラン・ポオ『ポオ小説全集
アメリカ最大の文豪であり、怪奇と幻想、狂気と理性の中に美を追求したポオ。彼は類なき短編の名手である。推理小説を創造し、怪奇小説・SF・ユーモア小説の分野にも幾多の傑作を残した彼の小説世界を全四巻に完全収録した待望の全集!

紙葉の家

2.マーク・Z・ダニエレブスキー『紙葉の家
最初は社会の辺縁に生きる若者たちだった———ミュージシャン、タトゥー・アーティスト、プログラマー、ストリッパー、環境保護活動家、アドレナリン・ジャンキー——が、やがてその本はもっと上の世代にも知られるようになった。読者はその奇妙な作りのページに自分のことが記されているという事実だけでなく、入り組んだ子供時代へと戻っていく方法までそこに見出すこととなった。

ローズマリーの赤ちゃん (ハヤカワ文庫 NV 6)

3.アイラ・レヴィンローズマリーの赤ちゃん
ローズマリーウッドハウスと売れない役者の夫ガイは、ニューヨークのアパートに引っ越してきた。隣人のローマン・カスタベットとその妻ミニーは、少々お節介なほど面倒見がよい人たちである。カスタベット夫妻には、若くして自殺した養女がいた。カスタベット夫妻と親しくなったローズマリーは養女の形見であるというペンダントをプレゼントされる。その後、ガイとローズマリーは一緒に子供を作ろうと計画するが、その夜、ローズマリーは気分が悪くなり気絶し、悪魔に犯されるという夢とも幻覚ともつかない体験をする。

たたり (創元推理文庫)

4.シャーリイ・ジャクスン『たたり (創元推理文庫)
幽霊屋敷と噂される〈丘の屋敷〉。心霊学者モンタギュー博士は三人の協力者を呼び集め、調査を開始した。迷宮のように入り組み、彼らの眼前に怪異を繰り広げる〈屋敷〉。そして、一冊の手稿がその秘められた過去を語りはじめるとき、何が起きるのか?

蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)

5.ウィリアム・ゴールディング蠅の王
疎開する少年たちを乗せた飛行機が、南太平洋の無人島に不時着した。生き残った少年たちは、リーダーを選び、助けを待つことに決める。大人のいない島での暮らしは、当初は気ままで楽しく感じられた。しかし、なかなか来ない救援やのろしの管理をめぐり、次第に苛立ちが広がっていく。そして暗闇に潜むという“獣”に対する恐怖がつのるなか、ついに彼らは互いに牙をむいた―。

少年は残酷な弓を射る 上

6.ライオネル・シュライヴァー『少年は残酷な弓を射る
キャリアウーマンのエヴァは37歳で息子ケヴィンを授かった。手放しで喜ぶ夫に対し、なぜかわが子に愛情を感じられないエヴァ。その複雑な胸中を見透かすかのように、ケヴィンは執拗な反抗を操り返す。父親には子供らしい無邪気さを振りまく一方、母親にだけ見せる狡猾な微笑、多発する謎の事件…そんな息子に“邪悪”の萌芽を見てとるが、エヴァの必死の警告に誰も耳を貸さない。やがて美しい少年に成長したケヴィンは、16歳を迎える3日前、全米を震撼させる事件を起こす―。

Night Film

7.マリーシャ・ペスル『Night Film』(未訳)

リング 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫)

8.鈴木光司リング
同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。――そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡している。浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かにビデオが始まった……。

Penpal

9.ダタン・アウエルバッハ『Penpal』(未訳)

Carrion Comfort

10.ダン・シモンズCarrion Comfort』(未訳)

ペット・セマタリー(上) (文春文庫)

11.スティーヴン・キングペット・セマタリー
都会の競争社会を嫌ってメイン州の美しく小さな町に越してきた、若い夫婦と二人の子どもの一家。だが、家の前の道路は大型トラックがわがもの顔に走り抜け、輪禍にあう犬や猫のために〈ペットの共同墓地〉があった。しかも、その奥の山中にはおぞましくも…。

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)

12.ジャック・ケッチャム隣の家の少女
1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越してきた美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、姉妹がせっかんされている場面に出合いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行を―――。
 

白の闇 (河出文庫)

13.ジョゼ・サラマーゴ白の闇
「いいえ、先生、わたしは眼鏡もかけたことがないのです」。突然の失明が巻き起こす未曾有の事態。運転中の男から、車泥棒、篤実な目医者、美しき娼婦へと、「ミルク色の海」が感染していく。善意と悪意の狭間で人間の価値が試される。

ブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤 (ハヤカワepi文庫)

 
14.コーマック・マッカーシーブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤
19世紀半ばのアメリカ。14歳で家出した少年は、各地を放浪した末にグラントン大尉の率いるインディアン討伐隊に加わった。彼はそこで隊の一員である異形の大男、ホールデン判事を知る。戦争は神だ―にこやかにそう述べる判事とともに、一行は荒野をわたり、暴虐の限りをつくす旅をつづけるが。

絢爛たる屍 (文春文庫)

15.ポピー・Z・ブライト『絢爛たる屍
脱獄した連続殺人鬼。ひそかに凄惨な殺人を繰り返す富豪の青年。生きた者を愛せぬ二人の男が傷心の美青年と出会ったとき、爛れた地獄が口を開けた…。

何かが道をやってくる (創元SF文庫) (創元推理文庫 612-1)

16.レイ・ブラッドベリ何かが道をやってくる
ある年の万聖節前夜、ジムとウィルの十三歳の二少年は、一夜のうちに永久に子供ではなくなった。カーニバルの騒音の中で回転木馬の進行につれて、時間は現在から未来へ過去から未来へと変わり、魔女や恐竜の徘徊する悪夢のような世界が展開する。

地獄の家 (1972年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)

17.リチャード・マシスン地獄の家

ザ・スタンド(1) (文春文庫)

18.スティーヴン・キングザ・スタンド
猛然たる致死率と感染力を持つインフルエンザ・ウイルスが漏洩した。それと知らず、それぞれの人生を真摯に生きる人々。未婚で妊娠した学生、突然の成功に惑うロックシンガー、人の暖かさを知った放浪の青年…彼らの流す絶望と悲嘆の涙のなか、静かに世界は死滅してゆく。巨匠畢生の超大作、壮大な滅びの物語を序曲に開幕。

Haunted: A Novel

19.チャック・パラニュークHaunted』(未訳)

Dawn: Lilith's Brood 1

20.オクタヴィア・バトラー『Dawn』(未訳)

吸血鬼ドラキュラ (創元推理文庫)

21.ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ
中世ヨーロッパの伝説から忽然としてよみがえった恐るべき吸血鬼の跳梁か? ヨーロッパの辺境トランシルヴァニアに、無気味な謎に包まれて住む城主ドラキュラ伯爵の秘密。昼は眠り、夜は目覚め、永遠の生命とともに人血を求めてさまよう呪われた吸血鬼の宿命。

ルインズ〈上〉―廃墟の奥へ (扶桑社ミステリー)

22.スコット・スミスルインズ-廃墟の奥へ
アメリカからメキシコのカンクンへやって来た若い2組のカップル、ジェフ、エイミー、エリック、ステイシー。当地で彼らはドイツ人旅行者マティアスと能天気なギリシャ人3人組の観光客と知り合う。そのマティアスが出かけたまま戻らない弟を捜しに行くと言い出し、アメリカ人4人とパブロというギリシャ人が同行することになった。行先は弟が残した手書き地図に描かれた発掘現場。軽い冒険旅行のつもりだったが、一行がマヤ人の集落に着くと事態は急変、眼前に地獄への扉が開かれた…。

Bird Box

23.ジョシュ・マラーマン『Bird Box』(未訳)

ゴースト・ストーリー (上) (ハヤカワ文庫 NV (737))

24.ピーター・ストラウブ『ゴースト・ストーリー

ビラヴド―トニ・モリスン・セレクション (ハヤカワepi文庫)

25.トニ・モリスン『ビラヴド
元奴隷のセサとその娘は幽霊屋敷に暮らしていた。長年怒れる霊に蹂躙されてきたが、セサはそれが彼女の死んだ赤ん坊の復讐と信じ耐え続けた。やがて、旧知の仲間が幽霊を追い払い、屋敷に平穏が訪れるかに思えた。しかし、謎の若い女「ビラヴド」の到来が、再び母娘を狂気の日々に追い込む。死んだ赤ん坊の墓碑銘と同じ名のこの女は、一体何者なのか?

 

元記事:

www.barnesandnoble.com