優現書房セレクト「小説家になって億を稼ごう」2021年【40冊】
今や、小説を書くことは特殊な趣味ではなくなりました。書くためのツールや発表するための場が揃い、おそらく一部のジャンルにおいては商業化のハードルだって従来よりもぐっと引き下がっているはず。それにも拘らず、作家志望者の悩みだけは旧態依然のまま尽きることを知りません。そもそも何をどう書けば、いいのだと。そこの落差を埋めていくことが、究極的には創作の本質であり、醍醐味だと言えるでしょう。「小説家になって億を稼ごう」というタイトルにインパクトがあり過ぎるため、セレクトの見出しに借用しましたが、かならずしも「稼ぐ」必要はありません。自分のなかに温めているアイディアがそれを読んだだれかの背中を押し、人生の歩みを前に進めさせる。創作活動の真の価値はそこにあるのです。
1.松岡圭祐『小説家になって億を稼ごう』新潮新書、2021年 いま稼げる仕事はユーチューバー? 投資家? いや |
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2.貴志祐介『エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く』角川新書 エンタテインメント小説の書き方には、明確なルールがある。数々の文芸賞を受賞し、『黒い家』『悪の教典』など、映像化作品も多数生み出した人気小説家・貴志祐介が、“売れる小説”の創作テクニックを余すところなく開示。読めば小説の書き方が劇的に変わる、小説家志望者なら、必ず読むべき、目からウロコの「小説の書き方」論。 |
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3.新井久幸『書きたい人のためのミステリ入門』新潮新書、2020年 読むと書くとは表裏一体。書き手の視点を知れば、ミステリは飛躍的に面白くなる。長年、新人賞の下読みを担当し、伊坂幸太郎氏、道尾秀介氏、米澤穂信氏らと伴走してきた編集長が、ミステリの“お約束”を徹底的に解説。フェアな書き方、アンフェアな書き方とは?望ましい伏線の張り方は?複雑な話だから長編向き?「人間が書けている」とは?なぜ新人賞のハウツーを信じてはいけない?読むほどにミステリの基礎体力が身につく入門書。 |
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4.誉田龍一『新版・小説を書きたい人の本』成美堂出版、2013年 コツさえつかめば小説は誰でも書ける! 小説を書きたい初心者の方への指南書。登場人物の設定の仕方、読者を主人公の味方につける方法、描写をスキルアップさせるポイントなど、小説を書くにあたっての最低限必須のことをわかりやすく解説。書く時の基本かつ最重要事項を確認できる。巻頭では、人気作家の方々のインタビューも掲載。 |
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5.森村誠一『小説の書き方 小説道場・実践編』角川oneテーマ21、2009年 人気作家の森村誠一が、小説の構成、アイデアからプロットの立て方まで、小説を書くための基本を徹底的に解説した小説講座の決定版。 |
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「陰陽師」シリーズや『神々の山嶺』など、40年以上にわたり、話題作を世に送り続けるベストセラー作家が初めて語る、目から鱗の創作技術論。アイディアが枯渇した時はどうすればいいのか?やる気が出ない時の対処方法とは?着想のきっかけや情報収集のコツ、継続の秘訣までを余すところなく明かす。文章の表現力アップはもちろん、音楽や映像、ウェブなど全ての創作に役立つヒントがいっぱい! |
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7.保坂和志『書きあぐねている人のための小説入門』中公文庫、2008年 小説を書くときにもっとも大切なこととは?実践的なテーマを満載しながら、既成の創作教室では教えてくれない、新しい小説を書くために必要なことをていねいに追う。読めば書きたくなる、実作者が教える“小説の書き方”の本。著者の小説が生まれるまでを紹介する、貴重な「創作ノート」を付した決定版。 |
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8.大沢在昌『小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない』角川文庫、2019年 エンタメ小説界のトップを走り続ける著者が、作家になるために必要な技術と作家としての生き方のすべてを公開。受講生の作品を題材に、一人称の書き方やキャラクターの作り方、描写のコツなど小説の技術を指南。さらにデビューの方法やデビュー後の心得までを伝授する。文庫版特別講義ではウェブ小説やライトノベルを含めた今の小説界を総括。いかにデビューし、生き残っていくかを語り尽くす。エンタメ系小説講座の決定版! |
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9.山本弘『創作講座 料理を作るように小説を書こう』東京創元社、2021年 「このアイデアを使ってどんな話を作ろう」と構想を練るのは、「この食材はどう料理すれば美味しくなるか」と考えること――ジャンルを越境して40年以上エンタテイメントの第一線で幅広く活躍する作家・山本弘が自らの体験をもとに幅広く、丁寧に小説の作法を紹介する実践的創作講座、待望の書籍化。作家志望者はもとより、すでにデビューした人も必読の、渾身の一冊。 |
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10.野田昌宏『スペース・オペラの書き方 宇宙SF冒険大活劇への試み』ハヤカワ文庫JA、1994年 魅力的なキャラクターを創る方法とは、ストーリーの盛り上げかたは、作ったアイデア・カードの活用方法とは、といった創作の秘訣から、ホテルでのカンヅメの仕方、ライティング・デスクとチェアの選び方、さらにはSFプロ作家のワープロ・ソフト大公開まで、具体的な創作方法をわかりやすくおもしろく語り、星雲賞を受賞した文章読本を文庫化にあたりバージョンアップ。これを読めばあなたもプロ作家になれる。 |
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11.千葉雅也他『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論』星海社新書、2021年 「書き出しが決まらない」「キーボードに向き合う気力さえ湧いてこない」「何を書いてもダメな文章な気がする」……何かを書きたいと思いつめるがゆえの深刻な悩みが、あなたにもあるのではないでしょうか? 本書は「書く」ことを一生の仕事としながらも、しかしあなたと同じく「書けない」悩みを抱えた4人が、新たな執筆術を模索する軌跡を記録しています。どうすれば楽に書けるか、どうしたら最後まで書き終えられるか、具体的な執筆方法から書くことの本質までを縦横無尽に探求し、時に励まし合い、4人は「書けない病」を克服する手がかりを見つけ出します。さあ、あなたも書けない苦しみを4人と哲学し、分かち合い、新たなライティングの地平へと一緒に駆け出していきましょう!! |
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12.北村紗衣『批評の教室 チョウのように読み、ハチのように書く』ちくま新書、2021年 「精読する、分析する、書く」の3ステップを徹底攻略! チョウのように軽いフットワークで理解し、ハチのように鋭い視点で読み解く方法を身につけましょう。 |
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13.スティーヴン・キング『書くことについて』小学館文庫、2013年 モダン・ホラーの巨匠が苦闘時代からベストセラー作家となるまで自らの体験に照らし合わせて綴った自伝的文章読本。『小説作法』の題名で刊行された名著の待望の新訳版。巻末には新たに著者が二〇〇一年から〇九年にかけて読んだ本のベスト八十冊を掲載。 |
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14.ディーン・R・クーンツ『ベストセラー小説の書き方』朝日文庫、1996年 どんな本が売れるのか?超ベストセラー作家が、自作をはじめ、さまざまな例をひきながら、成功の秘密を説き明かす。何百万もの読者に支持される人気作家ならではの、それ自体が一つのエンターテインメントとなるように計算された好読み物!巻末に読書ガイド「読んで読んで読みまくれ」添付。 |
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15.アーシュラ・K・ル=グウィン『文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室』フィルムアート社、2021年 ハイファンタジーの傑作『ゲド戦記』や両性具有の世界を描いたフェミニズムSF『闇の左手』などの名作を生み出し、文学史にその名を刻んだアーシュラ・K・ル=グウィン。本書は、ル=グウィンが「自作の執筆に励んでいる人たち」に向けて、小説執筆の技巧(クラフト)を簡潔にまとめた手引書である。 |
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16.藤吉豊『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』日経BP、2021年 メール、LINE、チャット、SNS、プレゼン資料、報告書……「うまく書けない」「伝わらない」が一発解消! 1位~7位のルールで、「文章力の向上」を実感できる。20位まで身につければ、「文章がうまい人」になれる。40位まで身につければ、「プロ級の書く力」が手に入る。 |
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17.佐藤正午『書くインタビュー』1巻、小学館文庫、2015年 「これは、直接会って言葉をやりとりするのではなくて、メールを用いたインタビューです。いままでどおりに質問しようとしても、なかなかそうはいかない。こちらもいままでどおりに答えようとしても、そうはいかない。質問も回答も手間をかけて文章にしなければならないからです」作家・佐藤正午はいかにして小説を“つくって”いるのか。前代未聞のインタビューはハプニングも続出。やがて皮肉とユーモアをまじえた回答に、少しずつ創作の秘密が。『身の上話』の上梓直前から、『鳩の撃退法』執筆準備までの質疑応答を収録。「書く」ことに特化した異色の文章読本。 |
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18.佐藤正午『書くインタビュー』2巻、小学館文庫、2015年 「いったん書いたものを読み直して考え直す、考え直して書き直す、また読み直して考え直す、でも正解にはたどり着けない、でもそれをやらないことには先へ進めない、そういう厄介な手間に耐える勇気がなければどんな文章も書けない、そのような結論になります。ものものしいです」勇気を発揮して、新作小説に頭をむけ始めた作家は、ある場所へ取材に出かける。執筆のためのメモも溜まり、いよいよ久しぶりに仕事机にむかって―。物語の種とは?冷蔵庫理論とは?長編『鳩の撃退法』誕生の秘話と「書く」現場での至言がつまったユニークなインタビュー読本。 |
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19.佐藤正午『書くインタビュー』3巻、小学館文庫、2017年 二十年ぶりに長編小説を書き下ろすことになった作家。いつもの雑誌連載とはちがって、書き下ろしは「書いても書いても原稿料を貰えない」。そんな定収入ゼロの世知辛い執筆生活に作家を駆り立てたのは、十五年以上前に編集者とかわした口約束と、みずからの身に起こった“種田くん現象”なる心の叫びだった。現代作家の中でも指折りの小説名人・佐藤正午が、「小説を書くこと」について見つめ直した一年半。書き下ろしの執筆中には、『鳩の撃退法』が山田風太郎賞を受賞という吉報も舞いこむ。新たな代表作『月の満ち欠け』の執筆開始から第一稿完成までの生の声。 |
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20.佐藤正午『書くインタビュー』4巻、小学館文庫、2021年 「自分のペンネームがほかの作家の名前と一緒に並んでる、それだけで晴れがましい気持ちになるとか、言っても信じないだろうけど、それは嘘じゃなくて、なぜそういう気持ちになるのか、なぜ自分がそこまでうぶなのか、または、初々しさを保っていられるのか、どっちにしてもいい年こいて、と考えてみると、たぶん『作家』という肩書きに対する憧れがいまも僕にあるせいだと思う。いくつになっても、いまだに若いときの、作家志望だった時期の、憧れ気分が抜けていない」(本書より) 2021年夏公開の映画『鳩の撃退法』の原作者であり、小説名人の佐藤正午さんがメールでインタビューに応じる「書くインタビュー」シリーズ第4弾。 |
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21.福永武彦他『深夜の散歩 ミステリの愉しみ』創元推理文庫、2019年 博雅の文学者である三人が、探偵小説を読む愉しさを軽やかに、時に衒学的に、余すことなく語り尽くす名著。海外探偵小説を巡る、優雅な読書エッセイ。 |
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山田正紀と恩田陸。多ジャンルで活躍する人気エンターテインメント作家二人が、古今東西の名作SFを、読みまくり、語りまくる。題材は、半村良、アシモフ、小松左京、キング、萩尾望都など。自分だったらこのテーマでどう描くか、という実作者ならではの議論も白熱。後半ではそれぞれの自作、『神狩り』、《常野》シリーズも俎上に……。読書家必読のブックガイド対談集、待望の復刊! |
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23.榎本秋『物語を作る人のための 世界観設定ノート』パイインターナショナル、2021年 オリジナル作品をつくるための要は、キャラクターを生き生きと動かし、ストーリーに奥行きを生む、物語の「世界観」。主人公が暮らす土地や風土、文化など「世界観」を考える作業は決める要素が多く、初めて物語を書く人にとっては難易度の高いもの。本書は、この世界観をどのように構築するのかを解説するとともに、異世界ファンタジーや、近未来のストーリーなどのジャンル別に、読者が実際に設定を書き込めるノートを掲載。あなただけのオリジナルの世界観がみるみる立ち上がります! |
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24.円山夢久『「物語」のつくり方入門 7つのレッスン』雷鳥社、2012年 どんな物語を書きたいですか?作家が教える、もっともやさしい創作の基礎。 |
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25.わかつきひかる『やっぱり王道がおもしろい カタを使った物語の生み出しカタ』雷鳥社、2019年 換骨奪胎。好きな作品をもとに、ゲーム感覚で物語を作るテクニック。ドリルのように埋めるだけ!1時間でお話が出来る「テンプレート」付き! |
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26.わかつきひかる『文章を仕事にするなら、まずはポルノ小説を書きなさい』雷鳥社、2017年 ジュブナイルポルノの女王が薦める、「官能小説」というビジネス。デビューから20年間で培ったノウハウを元に、仕事の見つけ方から、企画の立て方、物語の書き方まで、デビューへの道のりをサポート。さらに、デビュー後の営業の方法まで、一冊ですべてフォロー。著者が実際に使っている企画書作成用の箱書きシートつき。現役のフランス書院編集長&編集者計4名のインタビューを掲載! |
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27.大塚英志『ストーリーメーカー 創作のための物語論』星海社新書、2013年 あなたが漠然と抱えているストーリーの種は、どうすれば作品として結実させることができるのか?神話や民話の構造分析から導き出された物語論を概観し、30の質問に回答していくことで物語のプロットを作成する。ベストセラー『キャラクター小説の作り方』『物語の体操』をさらに発展させた、超実用的創作入門。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。 |
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作家の書くものに必ず生じる「凄味」とは?「色気」の漂う作品、人物、文章とは?作家が恐れてはならない「揺蕩」とは?文章表現に必須の31項目を徹底解説。「小説」という形式の中で、読者の想像力を遙かに超える数々の手法と技術を試してきた著者が、満を持して執筆した21世紀の全く新しい“小説作法”。 |
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29.筒井康隆『筒井康隆、自作を語る』早川書房、2018年 日本SFの黎明期における同人誌“NULL”の創刊と、その掲載作「お助け」が江戸川乱歩に発見されての商業デビュー。『時をかける少女』などのヒットや“浸透と拡散”の時代を経て、エンタメ小説黄金期における大活躍と断筆宣言。そして日本文学界の大家となり「最後の長篇」の執筆に至るまで―半世紀を超える作家生活を自ら語り明かして第50回星雲賞を受賞した豪華インタビュー集、新規対談を加えて待望の文庫化。 |
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30.佳多山大地『新本格ミステリを識るための100冊 令和のためのミステリブックガイド』星海社新書、2021年 本格ミステリの復興探究運動ーー<新本格ミステリ>ムーブメントは、戦後日本における最長・最大の文学運動です。綺羅星の如き才能と作品群を輩出してきたその輝きは、令和に突入した今に至る本格ミステリシーンにまで影響を及ぼし続けています。本書では、<新本格>の嚆矢である綾辻行人『十角館の殺人』が刊行された1987年から2020年内までに刊行された日本の本格ミステリ作品より、その潮流を辿るべく100の傑作を厳選しご案内。さらにその100冊のみならず、本格ミステリ世界へ深く誘う<併読のススメ>も加え、総計200作品以上のミステリ作品をご紹介します。さあ、この冒険の書を手に、目眩く謎と論理が渦巻く本格ミステリ世界を探索しましょう! |
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31.久我真樹『『名探偵ポワロ』完全ガイド』星海社新書、2020年 ドラマ『名探偵ポワロ』を英国ヴィクトリア朝&メイド文化研究者が徹底ガイド!全70話を英国文化研究の視点から、熱愛っぷりを覗かせながら紹介。事件現場、殺人被害者数、犯行動機などなど一覧にされた全事件リストを収録! |
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32.霜月蒼『アガサ・クリスティー完全攻略〔決定版〕』クリスティー文庫、2018年 ミステリの女王、アガサ・クリスティー。作品数が多いゆえに、どれから読んでいいかわからない。有名作品以外も読んでみたい―そんな要望にミステリ評論家の著者が応え、1冊でクリスティー100作を網羅した傑作評論集。第68回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、第15回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)受賞作。 |
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33.早川書房編集部『海外ミステリ・ハンドブック』ハヤカワ・ミステリ文庫、2015年 テレビの人気ドラマや映画、ゲーム、コミック、ネットの紹介や評判、友達のうわさ話…あちこちで「ミステリって面白そう」という情報を小耳にはさんでも、たくさんある海外ミステリ作品、なにから読んでいいのかわからない。そんな時、はじめて手にするのにふさわしい選りすぐりの100冊を一挙にご紹介します!名作中の名作から最新トレンドまで、あなたにぴったりの海外ミステリ「最初の一冊」をお薦めいたします。 |
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34.有栖川有栖『有栖川有栖の密室大図鑑』創元推理文庫、2019年 「密室」、それは本格ミステリにおける魅力の一つ。1892年から1998年に発表された密室が登場する名短編、名長編より有栖川有栖がセレクトし、磯田和一の詳細なイラストを添えて贈る。世界初の長編密室ミステリとされるイズレイル・ザングウィル『ビッグ・ボウの殺人』をはじめ、名探偵・金田一耕助の初登場作品である、横溝正史『本陣殺人事件』など、絵になる密室41作をどうぞ。 |
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作家・北村薫の歩む今日には、学生時代の先輩、憧れの作家、デビューしてから知己を得た盟友――同じくミステリを愛するひとびととの得難い出会いがあった。時にかれらは、著者も見過ごしていた原石の輝きを見付けだす〈名探偵〉に様変わりする。ひとつの真実へと向かう物語が、かくも多彩な輝きを放つ不思議。ミステリへの愛が詰まったエッセイを、録り下ろしの座談会や画家・大野隆司氏による描き下ろしの版画など付録いっぱいでお贈りします。 |
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36. 北村薫『謎物語 (あるいは物語の謎)』創元推理文庫、2019年 子どもの頃に読んだ童話や昔ばなしに、スクリーンに映し出される奔馬の姿に、『吾輩は猫である』の一文に―本格ミステリをこよなく愛する著者は、多岐に亘る読書や経験のなかから、鮮やかな手つきでミステリのきらめきを探りだしては、私たちだけにそっと教えてくれる。当代随一の読み巧者が、謎を見つける楽しさ、そして解き明かす面白さを縦横無尽に綴ったミステリ・エッセイ。宮部みゆき氏が初刊に寄せた読者へのメッセージに加え、有栖川有栖氏による新解説を収録した新装版。 |
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江戸川乱歩と松本清張。日本ミステリー界の二大巨頭が編者を務めた伝説的な名著を約半世紀ぶりに復刊。推理小説好きの読者にむけて、書き方の作法を多角的な観点から平易に指南する。中島河太郎「推理小説の歴史」、植草甚一「推理小説とスリラー映画」ほか、編者二人の論考も収録。特に、清張は「私の創作ノート」を公開しており、資料としても超一級。 |
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十人十色という言葉のままに、作家には各人各様の小説作法がある。何を書くか、どのように書くか。テーマを選び、プロットを組み立て、ストーリーを編む―ここにひとつの偽らざる実践がある。一篇の推理小説が完成するまでの道程を具体的に語るこの一冊は、書くことに魅入られた人々へ何らかの示唆を与えてくれるだろう。 |
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39.日本推理作家協会『ミステリーの書き方』幻冬舎文庫、2015年 どうしたら小説が書けるの?アイデアはどこから生まれてくるの?プロの作家に必要なことは?―ミステリーの最前線で活躍する作家が、独自の執筆ノウハウや舞台裏を余すところなく開陳した豪華な一冊。日本推理作家協会に所属する現役作家たちが答えた貴重なアンケートも収録。作家志望者のみならず、すべてのミステリーファン必読の書。 |
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40.若桜木虔『ミステリー小説を書くコツと裏ワザ』青春出版社、2016年 40人以上を作家デビューさせた講師が教える、門外不出のテクニック。意表を突くストーリー展開の発想法、魅力的なキャラクター設定、新しいトリックの編み出し方が、自分のモノになる! |