2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧
先にお断りしておきます、このたびはわたしの備忘録です。適当に買い散らしていると、とくにシリーズ物は買い漏れが起きるうえに、さらには「購入/未購入」の区別がつかなくなってしまいます。やはり1巻から順に買い求めていくのが王道であり、正攻法です…
KEYBOOK『怖い家』から14冊のご紹介です。日米のお化け屋敷を比較してみると、面白いことが分かります。かつての日本のお祭りには頻繁にお化け屋敷の小屋が掛かりましたが、あれは怪談話のワンシーンを見て回るもの。言うなれば、ウィンドウ・ショッピングと…
アメリカの総合雑誌「リーダーズ・ダイジェスト」が選ぶ2021年度最恐ホラー50選です。こうしたリストを紹介しているうちに、常連というか、スタメンというか、不動の人気を誇る作品がどれなのかもだんだん見えてくるようになりました。31『リング』は、ナオ…
KEYBOOK『鬼 文豪怪談ライバルズ!』の底本から14冊のご紹介です。前巻『刀』と較べてもまったく遜色のない、泉鏡花に始まり手塚治虫に終わるバリエーションの多彩さ。継投する顔ぶれも高田衛に京極夏彦に北村透谷といった目白押し感。本読みの悩みのひとつ…
KEYBOOK『刀 文豪怪談ライバルズ!』の底本から14冊のご紹介です。最近だとゲームやアニメでおなじみの『Fate』シリーズにさまざまな宝具が登場しますが、武器というのは単なる道具ではないんですよね。そこにはひとの想いや悪意が込められている。『新世紀…
KEYBOOK『死体入門』の参考文献から30冊のご紹介です。のっけから手前味噌で恐縮ですが、よそではなかなか見かけることのないこのたびのラインナップだと思います。参考文献のネットワークをたどりながら、1冊でも多く未知の書籍にスポットライトをあてたい…
FLAVORWIREによる冬に読みたいセレクション50冊です。ここに集められた作品はかならずしもホラーばかりでもありませんね。もう少しひとのこころの暗部、狂気や邪悪、孤独に踏み込んだ作品の数々。6『ベル・ジャー』、著者の死の直前に刊行された自伝小説で…
KEYBOOKの参考文献から7冊、プラスおまけの3冊です。市川崑監督の作品を新旧つまみ食いしてきて、なぜこんなにも当たり外れのブレが大きいのだろうか、と長らく疑問を抱いていました。本書を読んでやっと真相が分かりました。奥さま・和田夏十さんの存在な…
今や、小説を書くことは特殊な趣味ではなくなりました。書くためのツールや発表するための場が揃い、おそらく一部のジャンルにおいては商業化のハードルだって従来よりもぐっと引き下がっているはず。それにも拘らず、作家志望者の悩みだけは旧態依然のまま…
先日、倫理学者の先崎彰容さんが多様性についてテレビで語っていました。多種多様な人種の坩堝であるアメリカだからこそ多様性による統一を唱導する意味がある。姿かたちが均質な日本で同じことをすれば、わざわざマイノリティを掘り返すことで国家が分裂す…
ブログやSNSを用いて本の感想を取り交わすことが当たり前になりました。でもそうなると、「すごい!」「おもしろい!」「泣いた!」といった感想文では少々物足りなくなってくる。たまには、ひとを唸らせるもの、感心させるものも書いてみたい。しかし、いざ…
瀬尾まいこ原作、映画『そして、バトンは渡された』とのタイアップ企画「心をつなぐ、本がつなぐ。」、文春文庫による40冊のセレクションです。2『絶望スクール』、わたし日本語学校の裏を少しだけ知っており、技能実習制度は政官財の典型的な癒着だと思っ…
復刊ドットコム上で行われたリクエストに基づく、11出版社による復刊43冊です。小説やエッセイなどは、フェアも頻繁に行われていますし、ネット上の口コミから人気のバロメーターが把握しやすい。それに対して教養書は、読むひとがどうしても限られてくるの…